Garment dye check and stripes

シャツとワンピースに向けたマテリアルシリーズ。アロハシャツのようなテロッとしたドレープ性の質感を求めた。アロハでは定番のフジエットを使ったシーズンもあったが、この24SSのくぐもったイメージには少し違うような気がした。いろいろテストをしていた中で、Viscose 54 Lyocell 46 のどギツい発色のベースがアンティークのような風情に化けたものがあり、その裏側は消えていた柄をかすれた表情で浮かび上がらせていた。

こちらは N.2の柿渋や墨と違って、スタンダードな製品染で仕上げてアンティークような風合いを求めた。顔料も使用しているので、洗濯はしばらく色の濃いものと！その褪せもだんだん落ち着いてきます。デニムのように少し濃いめの染め上がりで、だんだん褪色する変化を体感してもらえます。

今回の最大のネックはベース素材が途中で廃盤になったこと。不足分は一部のディーラー様の協力を得て、エキシビジョン当初あえて作らなかったブラックチェックにさらに染め重ねのレアピースがデリバリーされていることもお伝えします。この場をかりてあらためてお礼申し上げます。

レディスとメンズともに、ひんやりとした質感を肌で感じていただきたいし、このかすれたようなカラートーンも試していただけるとうれしいです。これを書いてる今日はまだ寒い。「まさしく」の季節はもう少し先、かも。