2024.04.12
24SS Material 6
Craft dye tee Kyoto Somee Ippei studio
カットオフしたtee をランダムなムラ染にかける。
言葉にすると簡単なのだが、カットの加減や染めの色味のニュアンスはなかなか具体性をもった伝え方をしづらい部分で、もうちょっと〜や○○な感じ〜といった表現になってくる。今回染色の依頼をした”染一平”は京都の西陣にスタジオ(というよりも京町屋なので工房が合うか..)を構える。化学染料から天然染料までを扱い、独特な技法や色調を提案している染色工房だ。東京で一度会ったあと、京都を訪ね、互いの感覚的な部分のすり合わせをすすめつつこのteeは完成したもの。カットオフやミシンワークはklasica のアトリエで。 K,M,Qの三人体制で一気に仕上げたのち、染一平へと託した。
24SS コレクションのイメージショットはフォトグラファー Yas Matsumoto氏の作品 “piles”だったところから、にじみ出すような不安を染色で表せないか考えていた。
#Fade Greige 、#Dark Redともにアーティスティックかつヘヴィーな色の多層が生まれたように見えて、その思いはうまく表現してもらえたかな。”THE” なTシャツのリリースが少ないKLASICAのコレクションではなかなか珍しい。
“HAZE” と名付けたこのTEEには、染一平のかっこいい小さなタグも下がっている。染色家の彼らしい、麻糸と紙をそれぞれ色分けした天然染色の仕上げ。お見逃しなく。