24SSシーズンのメイン素材の一つ。「紙」製品の製造イメージをお持ちであろう王子製紙社の和紙ファイバーを使用して作成したオルタネートストライプです。

糸染の和紙繊維はなんとなく、ラミーやヘンプに似た質感。光の反射は幾分控えめなもののの、ウール、コットンやリネンよりも褪せた色調になる。特徴的なのは圧倒的な軽さ。今回はグラウンドのダークトーンは和紙で、日焼けして褪色したようなブラウントーンのストライプをコットンにして、KLASICAオリジナルのストライプを尾州で制作した。通気性をしっかり維持しながらも、薄くなりすぎないように綾組織にして厚みを確保した。ヴィンテージマテリアルのようなトーンを圧倒的な軽さで再現するトライアルだったけど、デザインとの相性もよく、ウチっぽい仕上がりのシリーズになったかな。一重のモデルは驚いてもらえる（と思う）ライトウェイトだけど、そもそもが軽いので裏地をつけてもまた相性が良かった。

麻系と同じで、着続けると柔らかさが生まれるものの、水通しをするとまた張りが戻る。ここはそれぞれ好みの質感で楽しんでいただきたい。

これを書いている今はまだ寒さの残る3月上旬。数ヶ月すると「あの暑い夏」が今年も多分来るけど、その時にも文字通り肌感でこのシリーズの魅力を感じていただけるはず。

ジャケット＆トラウザーズ。インナーはタンクのみでアクセを効かす。少しノーブルな気配の不良なコーディネートもよさそう。そしてひつこいけどカッコつけてても「涼しい」のは結果、優雅な身のこなしにつながる。

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