TRIPPEN / KLASICA

洋服が続いたのでちょっと気分を変えて。
trippen x klasica のモデルが生まれた背景の話を。

こちらはもともと、trippen 熊本店のオープン二周年企画から始まったモデル。ここはKLASICAのディーラーであるre;li を運営する会社がスタートしたストア。いつだったか熊本にしかないモデルを取り扱いレーベルと組んでパターン別注の企画できたら面白いかもね、という雑談がきっかけでした。

少し経った時に第一弾はKLASICAから、とうれしいお声がけをいただき、さて…と考え始めた時に浮かんだのは、trippen Paris店でした。

ここは内装がミニマルでかっこいい。trippenの日本のイメージはナチュラル色が強め(と感じていた)ので、このシャープさを伝えられないだろうか?と思い始めて、trippenのアーカイブを眺めているウチに徐々にカタチが浮かんできて、結局そのモデルをプレゼンすることにした。全部で6デッサンあったかな。この時点で「別注」から離れて「別モデル」の製作に舵取りが変わってきました。

Berlinのtrippenからはカタチになりそうだと、すぐにサンプル製作に取り掛かってもらえました。サンプルが仕上がった時にはBerlinサイドでもワールドマーケットで取扱うことが決まり、うれしいニュースでした。

こんな機会をいただき、そして意外すぎるほどスムーズに企画が進んだのも

日本代理店カネマン社 trippen担当のナカムラ氏、
trippen Kumamotoのフジカワ氏、
trippen Berlin 代表のMr.Michael

すべては3者の深い理解力に助けられたもの。ここで改めて感謝いたします。もう退社してしまったのですがtrippen Parisの元店長 Madame Tamaにもこのきっかけを生み出していただいたと信じています。

長くなるので、モデルの話はまた次回に。

20SS DOUBLE BOILED COTTON

100/2 の強撚糸のボイルを二重組織で仕上げたもの。高度な織機から生まれるこの素材は強撚糸のシャリ感とボイルのたわみが体に沿う不思議な着心地です。触ると、ナイロン糸やポリエステルのように錯覚するタッチですが、コットン100%。何かと予想の裏をいくマテリアルです。ドライタッチなので、これからの汗をかく時期にもおすすめです。
 美しく流れるドレープは、カジュアルなモデルにもどこか上品に見えるように感じるのは自分だけでしょうか?笑
 配色はブラックとオリーブ。どちらも深い発色です。褪色するコットン100%よりも何段階も深い発色です。

 シャツを中心に構成しましたが、このアウターがあってもよかったなと展示会中に気づきました。それはまたどこかの機会で…。

こちらはKLASICAの立ち上げ当時からリメイクしたり何かとディテールの参考にしているU.S ミリタリーの60′s 通称ガスプロテクトシャツ をポケットの追加やボタンの変更、荒い原型パターンを整えたりと、当時の姿を残しつつ現代的にアップデートしたもの。肌からの距離感も今の気分と合いそうな..。街でももちろんですが、夏のアウトドア時に少しひんやりとしてきたときにも活躍するはずです。(SH-036wv)

続いてシャツをもう1モデル。
ここ数シーズン続くオーバーサイズドの流れに沿ったsh-034。これはたぶん何にでも合うのでは?(とコーディネート提案を投げ出してるようなコメントですね..)かなりマルチな相性を持っていると思います。
背中にかなり深くインバーテッドプリーツをいれてボリュームを生んでいるので、体感しているほどのオーバーサイズに見えてこないのもデザインのキモになっています。5分袖からロールアップして半袖になる二通りのバランスはパンツのボリュームと合わせて、楽しんでいただければと思います。
 身頃に合わせて、両胸のポケットもけっこう大きいですよ。

“gerald”と呼んでいるパワーデザイン系のサルエルから派生したショーツ。
ドレーピーな生地感と膝丈設定のデザインがピタリとはまった、と自賛の一本です。深めのライズはノンストレスな履き心地です。長めのコットンコードはベルトとしても、またはベルトを使用して垂らすアクセサリーとしての使い方も提案したいディテールです。可動域を与えるためガゼット構造で内股を製作しています。とろりとリラックスしたショーツ、おススメです。
 裏話。このベルトの使い方、実は古い国鉄(現在のJR)の作業着からいただいています。ナッパ服とサえないあだ名をつけられていたのですが、ここ数年人気が出てきましたね。トップスもジャパンヴィンテージとしていいデザインです。

サマードレスo/p の一点。旅行の際に一着あっても便利なものにしたいと装飾を抑えたシンプルなデザインにしました。
ラウンドネックとタックのボリューム感でベーシックさは残していますが、
首から腰までと足元の深いスリットにセクシーさを織り交ぜています。
多めのタックは生地と肌の接触を減らして、涼しさを生み出します。

20SS SLAB CLOTH COTTON SERIES

スペック染糸とスラブ糸で織り上げたコットン織物の「原初」的なルックスのマテリアルです。スペック染めは国内では新潟県が有名な産地。もちろんこの生地も新潟生まれです。
 打ち込み密度を軽減して、やや太番のコットンの膨らみを存分に楽しんでいただけます。つるりとした肌触りと凹凸のある手触りが魅力のC100%シリーズ。

 ダブルフィニッシュのリネンとは全く違った魅力をもつ素材なので、両方に存在するモデルが中心となってきます。もうここは好みで選ぶ、としか言えないかも。
 一つ言えるのは、今季のリネンはハリのあるしっかり感(染めて目も詰まってる状態から始まる)に対してこのコットンは体の動きに沿った自然な伸縮性があります。
 
 杢調のグレージュと褪せたカーボンの2col.あります。どちらもややマイルドな質感なので、全体的に柔らかめの素材でまとめていただくと相性がいいと思います。カットソーのパンツ合わせてみてもいいかもしれませんね。
 アイテムとしてはもちろんですが、このマテリアルはセットアップにするとかなりパワーアップしたルックスになります。セットアップを試すことができる時はぜひ。良いですよ。

リネンとかぶるアイテムもありますがいくつかモデルを。

定番の5B JKT。極力芯を使わない柔らかい仕様が好みなので、こちらは生地と相まってかなり着心地がマイルドです。肩肘張らない感じ。
詳しくはリネンver.で伝えた分がありますが、アンバランスさも織り交ぜた一着で、「ザ・テーラード」なjktとは少し異質の一着。

19cフレンチヴィンテージから起こした一着。KLASICAではかなり珍しいほぼリプロダクションのモデル。ただ、特段人気があったとかレア!とかではなく、その原型があまりにも良かったこと、そして10回も袖を通したら生地はもう破れてしまいそうだったこと。売れなくてもいいからこれを残せないかなーという思いで生まれたモデルです。ミュージシャンのアトリエジャケットだったとされている。
 ゆったりした身幅と短めの丈、ワイドアームの一着。肩線の傾斜や、肥大化するモバイルサイズに合わせたポケットスレキサイズなど、現代の体格や生活に合わせて原型は少しだけ変更しています。
 今季はヘムを全て断ち切りにして、ほつれる糸の美しさも楽しんでいただこうと思いました。

3タックの急角度なテーパード。ヒップやワタリのゆとりに対して、裾幅は潔い細さでメリハリのあるシルエット。サイドで削る分量は控えめに立体的にテーパードラインを作っています。スラブクロスのソフトさはこのモデルにもハマり、ある意味何とも似合いそうな、そんなニュートラルな仕上がりです。
 ハイウェスト気味なので、こちらサスペンダーと合わせていただくのもおすすめしたい。それも想定したベルトループの位置設定です。そして私物で試したのですが、本来のレギュラー丈をぐっと短めにくるぶし上丈に変えても良い感じになりました。

20SS DOUBLE FINISHED LINEN SERIES

今季のメインマテリアルの一つ。
40/1のリネン平織りに樹脂コーティング。縫製後、さらに黒顔料をかけて、光沢を抑えて仕上げたシリーズ。アンティークのドレスウェア的な質感を求めたもの。

爽やかな春夏のリネンのイメージを逆にいくような仕上げですが、ベース素材のリネンは実は軽めのもの。生地強度を増す方法として、古くは卵白を塗ったりする加工までさかのぼれるようなのです。着ていくことで顔料が剥がれ落ち、次の樹脂層が覗いてきます。シワの箇所が擦れると例えばレザージャケットのような変化、全体的にムラとして落ちいくと、重層的な様々な黒のトーンが現れる仕掛け。

セットアップももちろん、モノトーンでまとめたり、VINTAGEピースやミリタリーアイテムなどとも相性がいいと思います。
通常、この辺りのラインナップはナッツボタンを使用するところですが、染めの工程で割れ、欠け、変形が起きやすいので
こちらは樹脂ボタンを手付け後に製品染めをかけています。

いくつかモデルを紹介してみます。
着た感じはこのWEBのコレクションをチェックしてみてください。
(今季のルックは90年代前半なイメージで室内のポートレート的な撮り方をしたので、若干荒い画像です。)
ご質問など、メールにて…

KLASICAのベーシックモデルの一つ。ですがディテールは変則的なジャケットです。
緩やかにカーブをもたせた前合わせにつながる少し高め設定の衿や動作分を加えた変形アームホール、(昨今下火な)位置設定の袖ハギなど、袖を通すと見えてくる要素が盛り込まれています。フィット感はレギュラー。

KLASICAの定番のロングコート”CHRONO”から派生したモデル。
総裏仕立てでしたが、縫製使用を全て変更して一重の仕上げに。レングスもハーフ丈にカットして軽くしたもの。
生地のozも含め、シャツコートとしての着方も提案したいモデル。
タンクトップにロールアップしてショーツと合わせるのも良さそう。
ベル型のAラインは健在。変化多めのラグランスリーブはサイズ選びが悩ましいというコメントをいただくことが多いですね。

取り外しの効くサスペンダーがつくトラウザーズ。BARREL という名の通り樽型シェイプのクロップドレングス(丈は人にもよるのでまあ言えるのは通常よりも短めってことです)。シルエットとディテールがしっかりしているので、シンプルなカットソーやジャケット、シャツ、もうそれだけで一つスタイルができるんじゃないかと思います。

定番としてリリースが続くスカート。いくつかの素材違いでお持ちのかたもいらっしゃいますよね。
(画像は染め前のもので裏地は白いまま。これが染まってチャコールグレーになります。)バイアスカット目一杯のシンプルなパーツ構成でボリュームを作り出していますが、来た時に覗く足元がスッと見えるデザインになっています。
バルーンの重みとカットの軽さ。相性ワルそうなのに実は真逆の結果。
マイナーチェンジで現在は4代目の”butter”系スカート。klasica の普遍の一着です。

2020ss

政治や経済的な目論見で初動から大きく舵を切り損ねたここ日本のウィルス対策は、もう落としどころも見失なってそうな日々。この期に乗じて利権や金銭的メリットを得ようと考えるって…。「国民の皆様には!」と語る小さいマスクの本人たちも「国民」の一部であることを感じてもらえないもんですかね。

….と時事ネタ気分で書き始めてもただのグチにしかならない。
でも、いろいろな意見があって、コロナ明けには居酒屋でもカフェでも政治の話が普通に聞こえてくるような環境になってもいいんじゃないかと思う。これまでってなんとなくタブー感というか控えたほうが的な圧がありますよね。

ただ、言えるのはこの状況を早く納めなければと世界中の全ての人が考えているからきっと出口は見えてくるはずだと希望をもって日々過ごしてる。

毎シーズン遅れますが20ssの話を何回かに分けて。

これまでに様々なデザインが生み出されては消えていったと思います。
古着やvintageが(もちろん書籍の中にも)豊富に揃う現在は埋もれていたデザインも掘り起こされ、様々な時代を掛け合わせたedit が可能になっています。
例えば40年代の面白いデザインをもとに試みたモデルが、実はどこかの時代に知らないデザイナーがやはりチャレンジしていた痕跡に出会ってしまうのも、まさしく現代的なことでしょう。
 20SS はKLASICA のスタイルをつくる要素の一つのVINTAGEはもちろん含まれていますが、いろいろな時代のエッセンスを重層的に捉えてデザインを考えていました。それはオケがあってそこにエフェクトを加える、あるいはボーカルを載せ替えて、そしてさらにそれをオーバーダブして、のような都度変化してでもオリジナルの痕跡もはっきり見える音楽を作るような作業に似てる?

そんなことを考えていたので今季は “dubbing” というタイトルをつけました。

slow news

20ss コレクション 追加しました。ご覧いただけます。
少し遅いですね。

そして国内展示会のお知らせをアップしておりませんでしたが、
だいたい滞りなく展示会を過ごせたので、もろもろインフォメーションは各方面に届いていたものと思っております。

パリー東京と忙しく過ごさせていただきました。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございます。エネルギー切れで言葉が出なくなる時間もたまにありましたが、本望です。体力不足かも。

追って、毎シーズン伝えきれていない、素材の話やデザインの話を今後更新していければと思ってます(が、またいつものように途中まで、とかなかったりとか…の時はスミマセン。)

インスタは細々と更新がされて行っています。そちらはもう少しタイムリーな感じ。

さて、
始まりの封じ込めに失敗した団体はここまでのウィルスの拡散をどう見てるんでしょうか?
人類と経済の汚染をダブルで引き起こすなんて。
ヘルスデビルス。

そして、実際のトコの日本の感染拡散はどのレベルにあるのかいい加減知りたい。
火種となるウィルスを世界全体で減少させないと意味はないはず。見えない火種をかかえたまま、それこそネクストビギニングが日本になってしまったらどうする?
発表される数字見て「あの国は増えた減った」の比較の安心感なんて今はあんまり意味がないんじゃないかなーとか。

経済的な打撃は大小のジャブのようにファッションの世界にも効いていますが、クリエイションとファッションは人を豊かな気持ちにさせてくれるものだと信じています。ポジティブな思考を持ちながら状況に応じた FUN を生み出すのも私たちは少し得意な性格かもしれません。準備をしようと思ってる。

KLASICAの活動を支えてくれている
世界中の取引先、工場、機屋、付属屋、パターンナー…
彼らの友人、家族、と。

そしてこのウィルスでひどいことになってる全てのかたも。

できるだけひどい状況が少なく済みますようにと祈っています。

2020 FW exhibition ” le bouquniste “

exhibition info.

16-21 Jan 2020
13 rue Sainte Anastase 75003 Paris

Pouring over pages in a secondhand book shop, waiting for chance encounters. What knowledge may be found ?
Intuition picks up a sense of history that cannot be covered by incomplete volumes.
Surfaces fact may be easily found at the click of a mouse.
But cultivating sensibility is an act of faith.

「何かネタはないか?」あるいは「偶発の」出会いを求めて古本屋のラックを漁る。不完全に揃う歴史から感覚的に拾い上げる時代の匂いは何もカバーしてはいない。ただ、デスクトップのそこからイージーに表面を拾うその行為よりも、感性を鍛えられると信じている。

タイトルはそのもの。 ” le bouquniste ” 〜古本屋〜。
いろいろな時代、アプローチの誌面中から見つかったイメージを改めて編集してみる作業。とらえどころをやわらかく考えてみたソフトフォーカス気味なアプローチのコレクション。1/16 – 21 パリの個展からのスタートです。

移転中!11~17日 (期間限定の)

11/12(火)ー 11/17(日) 移転営業中!

下北沢KLASICAはこの間クローズ して新宿で稼働。ご来店予定だった方は新宿へ!

POP-UP の企画という流れだったのですが、思い切って
店ごと移動させようかなと。なので、普段通り午後木~日はQもそこに立っております。(土曜日は河村も立とうかと考え中。)

「ナウTOKYO」な土地とスペースでKLASICAを手に取っていただくのも新鮮かもしれません。初めましての方ももちろんいらっしゃるでしょう!華のある空間の重心を少し下げるイメージで展開予定。お客様、detinationTokyoのスタッフの方々、それとQ ! どうぞよろしくお願いします。

セッティングは今夜。21:30

destinationTokyo
東京都新宿区新宿3-38-1
新宿ルミネエストB2F TEL 03-3350-5027
平日 11:00-21:30
土日祝 10:30-21:30

https://www.hpfrance.com/stores/destinationtokyo

タグはこんな感じに。
#klasica
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#アッシュペーフランス
#klasica_shop

destinationTokyo…

19FWは9月の名古屋annastesia さまでのpopupもあり、
これまでとは違う新鮮なシーズンになってますね。teatro de sale 以来のお客様ともお話できて貴重な機会でした。

news

2019 / 10 /12
台風の影響で、下北沢 KLASICA は臨時休業いたします。
ご来店予定されていた場合、あらためてスケジュールを!
(電車も不安定な予報ですし。)
アトリエも臨時休業とします。

13日、日曜日は通常オープン予定。
inastaの klasica_shop で”Q”による早いアナウンスがあると思います。

15号のようなダメージが各地に起きませんように。

INFO FROM ATELIER AND STORE

EXHIBITION 20SS AT TOKYO HAVE STARTED !

AT KLASICA ATELIER

16-25/JULY EVERY TUESDAY TO THURSDAY (10:00-18:00)

(ON 20 SATURDAY FOR FRIENDS AND PRESS (13:00-19:00) )

FROM STORE KLASICA
“LIMITED VINTAGE FAIR” ARE GOING ON.
FROM 20′S TO 70′S.

実はストアでもう始まってるフェアのインフォ。
テストケースとして一度トライします。

これまで、アトリエに保管されていたピースと、パリ仕入れの内容。
(C100の”B”のトレンチやラフォン、フレンチミリタリー/ワークなど。KLASICAのデザインソースとなったもの多めで。

モノは多くはありませんが厳選です。終了時期は玉数次第。
いつもと違う店内になってます。