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2020.05.04

20SS DOUBLE FINISHED LINEN SERIES

今季のメインマテリアルの一つ。
40/1のリネン平織りに樹脂コーティング。縫製後、さらに黒顔料をかけて、光沢を抑えて仕上げたシリーズ。アンティークのドレスウェア的な質感を求めたもの。

爽やかな春夏のリネンのイメージを逆にいくような仕上げですが、ベース素材のリネンは実は軽めのもの。生地強度を増す方法として、古くは卵白を塗ったりする加工までさかのぼれるようなのです。着ていくことで顔料が剥がれ落ち、次の樹脂層が覗いてきます。シワの箇所が擦れると例えばレザージャケットのような変化、全体的にムラとして落ちいくと、重層的な様々な黒のトーンが現れる仕掛け。

セットアップももちろん、モノトーンでまとめたり、VINTAGEピースやミリタリーアイテムなどとも相性がいいと思います。
通常、この辺りのラインナップはナッツボタンを使用するところですが、染めの工程で割れ、欠け、変形が起きやすいので
こちらは樹脂ボタンを手付け後に製品染めをかけています。

いくつかモデルを紹介してみます。
着た感じはこのWEBのコレクションをチェックしてみてください。
(今季のルックは90年代前半なイメージで室内のポートレート的な撮り方をしたので、若干荒い画像です。)
ご質問など、メールにて…

KLASICAのベーシックモデルの一つ。ですがディテールは変則的なジャケットです。
緩やかにカーブをもたせた前合わせにつながる少し高め設定の衿や動作分を加えた変形アームホール、(昨今下火な)位置設定の袖ハギなど、袖を通すと見えてくる要素が盛り込まれています。フィット感はレギュラー。

KLASICAの定番のロングコート”CHRONO”から派生したモデル。
総裏仕立てでしたが、縫製使用を全て変更して一重の仕上げに。レングスもハーフ丈にカットして軽くしたもの。
生地のozも含め、シャツコートとしての着方も提案したいモデル。
タンクトップにロールアップしてショーツと合わせるのも良さそう。
ベル型のAラインは健在。変化多めのラグランスリーブはサイズ選びが悩ましいというコメントをいただくことが多いですね。

取り外しの効くサスペンダーがつくトラウザーズ。BARREL という名の通り樽型シェイプのクロップドレングス(丈は人にもよるのでまあ言えるのは通常よりも短めってことです)。シルエットとディテールがしっかりしているので、シンプルなカットソーやジャケット、シャツ、もうそれだけで一つスタイルができるんじゃないかと思います。

定番としてリリースが続くスカート。いくつかの素材違いでお持ちのかたもいらっしゃいますよね。
(画像は染め前のもので裏地は白いまま。これが染まってチャコールグレーになります。)バイアスカット目一杯のシンプルなパーツ構成でボリュームを作り出していますが、来た時に覗く足元がスッと見えるデザインになっています。
バルーンの重みとカットの軽さ。相性ワルそうなのに実は真逆の結果。
マイナーチェンジで現在は4代目の”butter”系スカート。klasica の普遍の一着です。

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